2021年で5周年を迎える大人気FPSオーバーウォッチ(overwatch)
日本では過疎ってしまっていると言われがちですが、オーバーウォッチ2(overwatch2)の新情報も公開され、オーバーウォッチ界隈は盛り上がりを見せています。
今回はオーバーウォッチのプロの体系や、現状はどうなっているのかについてまとめていきたいと思います!
オーバーウォッチリーグ出場がプロの目標
まずオーバーウォッチの大会は、世界各地で大小存在しますが、やはり一番大きな大会は公式大会である「オーバーウォッチリーグ」で間違いありません。
「オーバーウォッチリーグ」は、野球やスポーツなどのプロを参考として構成されていて、20チーム(5チーム×4リーグ)で1年間をかけて戦います。
この「オーバーウォッチリーグ」の賞金額が最も高額(2021シーズンは425万ドル)であり、選手はサラリーマン以上の年俸も約束されます。
ここに出場できる人間が現在のオーバーウォッチにおいて、唯一「プロ選手」と呼べるかもしれません。
OWリーグはチーム運営に不向き
「オーバーウォッチリーグ」に出場するには、「オープンディビジョン」→「トライアル」→「コンテンダーズ」と地方大会、世界大会で結果を残さなくてはいけません。
しかし、大会で優勝したからといって「オーバーウォッチリーグ」に出れるわけでもなく、リーグの参加チームからスカウトを受けなくてはいけません。
つまりオーバーウォッチのプロは新規チームが参入しにくい制度であり、強い選手はどんどん引き抜かれていってしまうという事です。
その事から、リーグに参加できないe-sportsチームの運営が難しい状況になっています。
コンテンダーズ(世界大会)出場で赤字に
多額の賞金と年俸が約束される「オーバーウォッチリーグ」ですが、その次に大きな大会である「コンテンダーズ」には出場しても、赤字になるという問題があります。
「コンテンダーズ」は現地のオフラインの大会となるため、選手の滞在費などの経費が多くかかります。その上、賞金額は優勝で238万円(2018シーズン)であったりするので、バリバリ赤字になります。
日本では「CYCLOPS athlete gaming」と「ナチュラルズ北海道」がコンテンダーズ出場権を得ていましたが、辞退しています。
また前述した通り、「コンテンダーズ」で成績を残しても上位の「オーバーウォッチリーグ」に参加ができないというのも、大きな問題となっています。
国別対抗のワールドカップ
「オーバーウォッチリーグ」とは別に「オーバーウォッチワールドカップ」も年に一度開催されます。
こちらはチーム単位ではなく国別対抗で戦う大会となっています。
オーバーウォッチは既存のスポーツのプロ制度を参考にすると声明を出しているので、サッカーのワールドカップと同じように捉えてもらうと分かりやすいと思います。
この「オーバーウォッチワールドカップ」には大きな特徴があって
賞金が一切ありません。
オーバーウォッチのプロチームの運営が厳しい中で、賞金ゼロで選手の時間を奪ってしまう事は、さらにチーム運営を圧迫する結果になると思います。
また、旅費や滞在費などは上位10ヵ国しか支給されません。
ですので日本代表は、クラウドファンディングにてお金を募っていました。
とは言え、世界という舞台で活躍すれば名前を売れるので、オーバーウォッチリーグのチームのどこかからスカウトされやすくなるという事もあります。
日本のプロチームは全て解散
残念な事に日本のoverwatchのプロチームは全て解散(休止)しています。
解散理由として、様々な問題がありますが一番は金銭的な問題だとされています。
前述した通り、オーバーウォッチのプロは稼ぐ事ができないんですよね。
かつて日本のプロチームで有名だったのは、「DETONATOR」「CYCLOPS athlete gaming」などが挙げられます。
「CYCLOPS athlete gaming」は解散理由として、以下のように述べています。
現状のマーケット環境、チーム状況では、プロチームとして運営を続けることが難しいのが実情です。
今後、マーケット環境が変わり、世界への道筋が見えてくれば、もちろんプロチームとしての活動を再開し、改めて世界を目指していきたいと考えています。そのための働きかけは続けていきたいと思います。
引退したプロはどこへ
他タイトルと同様にオーバーウォッチのプロは引退後に、ストリーマーに転向するケースが多くあります。
日本の有名なストリーマーで言えば、「Stylishnoob」さん「SPYGEA」さんなどがオーバーウォッチの元プロです。
また、他タイトルの競技シーンに移転するケースも多くあります。
VALORANTを例に挙げれば、「dep」さん「Pepper」さんなどがそうですね。
日本人唯一のリーガー「ta1yo氏」
また「オーバーウォッチリーグ」ですが、日本人のプロも参加しています。
それが唯一無二の存在である「ta1yo氏」です。
ta1yo氏は2020年に「Jupter」から「San Francisco Shock」に移籍し、DPSのロールで活躍しています。
状況判断、エイム、連携力どれをとっても一級品の実力者でありながら、英語完璧、慶応義塾大学を休学中と、かなりのハイスペックな方です。
日本のオーバーウォッチ界が冷え込む中、日本人選手が活躍されているというのは非常に励みになりますね!
まとめ
現状のプロの状況をまとめると、blizzardが主導するオーバーウォッチリーグは盛り上がりを見せるが、それ以外は軽視されている。
よって構想に沿わないプロチーム、選手が儲からず、解散してしまう…といった感じになります。
日本ではblizzardと反りが合わず、全てのプロチームが解散してしまっているので、最も深刻なダメージを受けたとも言えますね。
オーバーウォッチ2の競技シーンでは、このような状況が解決し、日本でオーバーウォッチ界隈が流行る事を祈っています!
人気の人口、過疎考察