クラウドゲームというゲーム業界に進出しつつあるアメリカの巨大IT企業は今後、自社でゲームを開発するのでなく、ゲームに特化した企業を買収するという流れに変わるのではないかと推測する記事です。
そもそもクラウドゲームとはデバイスに制限されずに、外でも家でも、多くのゲームを楽しむことができるというものです。
(詳しくは下記記事を)
ゲーム好きにとってクラウドゲームとは夢のような存在かつ、ゲームの面白さ・素晴らしさがより多くの人に伝わる最高のきっかけになると思っています。
なぜクラウドゲームに進出する?
テレビからYouTube・Twitchなど動画配信サイトなどへの移行しつつある中で、ゲームという分野は動画配信サイトの中でも一際存在感のあるものです。
そして動画配信サイトを見ているユーザーが動画や配信をきっかけにゲームに興味を持つのが新たな広告の形となっています。
その状況下で手っ取り早くゲームを体験してもらうには配信を見ている端末からそのゲームをすぐに遊ぶことができる環境を作ってしまうことです。
それがクラウドゲームサービスです。
米IT企業始め多くの企業はそこに大きな可能性があると感じ行動しているのです。
より詳しく書いているのでこちらの記事も見てみてください。
クラウドゲームを運営する難しさ
ただクラウドゲームサービスの運営は非常に多くの高いハードルがあるようです。
・コンテンツのためにゲーム会社との交渉(利益配分の話し合いなど含め)
・他クラウドゲームサービスとの差別化のために、自社コンテンツもしくは独占コンテンツを用意する必要がある
・ゲームに流動させるために配信サイトなど、ゲームに触れさせるきっかけを作る
・サブスクでの値段設定
・コントローラーなど操作性向上のための周辺機器の開発
パっと思いつくだけでもこれほどありました。
おそらくこれ以上にたくさんの困難があるはずです。
現状5Gの高速回線が普及していないため、多くのユーザーに平等な環境を作ることもできず、まだプレサービスのよう形が多く実際に遊んでいる人も少ないです。
買収という手段の有効性
課題が多く、コンテンツの内容で大きく差別化する必要があるクラウドゲームサービスの中で買収という選択肢はプラットフォームを提供する側からすれば非常に魅力的な選択肢ではないかと考えています。
その会社のコンテンツを独占できるだけでなく、ゲーム作りの土台も獲得することができます。
ただ他分野の買収をすること(コングロマリット)はかなりのデメリットもあります。
昔のアメリカではコングロマリットが流行り、コングロマリットを行った大企業の多くが破綻してしまうなんてこともありました。
やはり多角化はその市場をしっかりと理解していない人がトップになってしまうため、かじ取りを失敗することが原因なのでしょう。
またそもそもそれらすべてを管理することも難しかったからです。
ただ現在のアメリカのIT企業は取り組むスピードと失敗しそうだとわかった時の損切の速さがピカイチです。
過去の失敗例を踏まえ、上手にやってのけてしまうかもしれません。
Googleの大きな決断
Googleが先日大きな決断をしました。
それが自社でのゲーム作りを中止するというものです。
理由としてはゲームを一から作ることの難易度の高さと他の課題との優劣を決めた時に自社コンテンツ作成というのはコスパが悪いからのようです。(以下記事に詳しく書いています。)
これは今後Googleがクラウドゲームサービスから撤退するのか、もしくはゲーム会社そのものを買収するという行動に移るのか非常に見ものです。
買収を検討中!?
マイクロソフト・アマゾン・Googleはビデオゲーム会社の買収を検討しており、取引もすでに行われているようです。
どうやらコロナウイルスでの市場の急成長を受けて合併・買収が増えているようです。
まとめ
買収という選択肢には賛否両論あると思います。
ただクラウドゲームという多くの壁があるサービスを運営するのに必要不可欠な手段なのかもしれないです。
ゲーム好きの一人としてはクラウドゲームは楽しみではあるものの、買収によりがんじがらめになってしまったゲーム制作会社は見たくありません。
今後のクラウドゲームサービスがどのような動きになるのか、果たして実現するのかどうか非常に楽しみです。
人気の人口、過疎考察